介護保険サービスと脳卒中専門リハビリステーションとの違い
デイサービス等の
通所リハビリ |
訪問リハビリ
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脳卒中専門リハビリ |
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頻度 | 介護保険点数内によるが 概ね週2~3回 |
週1~3回 | 週2回 |
時間 | 30分程度(個別の場合) | 40~60分(1回) | 90分(個別) |
目的 | 機能維持 運動機会の確保 |
機能維持 生活能力の維持 |
身体機能の改善 目標達成 |
利点 | ご家族等の介助負担の軽減 集団活動の機会が増える |
自宅内動作の安定 家に先生が来てくれる |
脳卒中専門のリハビリが受けられる 目標に向けてのマンツーマンで指導 |
そもそも脳卒中とは?
他のリハビリとの違いを述べる前にそもそも脳卒中とはどういう病気で、結果として患う障害や症状がどういうメカニズムのものなのかを簡単にご説明させていただきます。
脳卒中とはひとつの病名ではありません。
正式には脳血管障害と言い、言葉の通り、脳の血管に何らかの障害が起こることによって発病するいくつかの病気を集めて脳卒中と呼んでいます。
脳の血管に起こる障害は大きく分けて、ふたつのタイプの病気に分れます。
ひとつは脳の血液が流れなくなって起こるタイプで、それには脳梗塞や脳血栓があります。
もうひとつは脳の血管が破れて出血するタイプで、それには脳出血やくも膜下出血があります。
つまりこれらの脳血管障害が原因で脳内にダメージを負い、それまで使っていた細胞や神経が使えなくなってしまうことにより、手が動かないなどの障害が起こるというわけです。
従って脳卒中を起こすことで患う障害は、動かない身体が悪いのではなく、脳の一部が損傷することで結果的に身体が動かなくなってしまうというメカニズムの障害なのです。
では上記のことを前提に本題に入らさせていただきます。
脳卒中専門リハビリステーションのリハビリが他のリハビリとどう違うのか、実例を上げて解説させていただきます。
脳卒中専門リハビリステーションと病院リハビリとの違いは?
当施設と病院でのリハビリとの大きな違いは2つあります。
ひとつは、①目的が少し異なること、もう一つは、②リハビリの方法などが異なることです。
①に関しては、回復期病院でのリハビリの場合、制度上の問題から180日以内(症状によっては150日)に退院しなければならないという決まりがあります。
これは医療費の高騰を受けて国が定めた制度なのですが、この制度がある限り治っていなくても180日を1日でも過ぎると退院しなければなりません。
そのため、回復期リハビリテーションの主目的は、
「リハビリは家に帰すことが目的」になる場合があります。
この家に帰るためのリハビリが悪いという話ではなく、もちろん生活をしていく上では必要なことですが、それによって、リハビリの内容も機能を重視した内容から生活を送ることを主とした内容に変わることがあります。
大事なことは、リハビリにおいて当人が何を望むのか?どういったことができるようになりたいのか?という目標設定の共有と実現に向けた適切な課題設定が必要になってきます。
そのために、脳卒中専門リハビリステーションでは、目標設定のための現在地の把握と、そこから必要なリハビリプランをステップアップの段階評価を基にお客様とのリハビリ方法を検討・選択することを行います。
また、病院では経験年数の違いや担当する患者様の病態の違いにより、知識や技術に偏りが出ることもあります。作業療法士や理学療法士といった資格者がリハビリを担当しますが、未熟な者も多く、脳卒中専門の知識があるわけでもありません。
しかし、実際は専門的な知識を持ったセラピストが正しい継続的なリハビリを行うことで、180日を超えた患者様であっても、90%以上の人の改善が認められています。おそらく、これまでのリハビリでまだできることを全てやりきったわけではないと思いますし、諦めてしまうには早すぎると言えると思います。
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