脳卒中専門リハビリステーションでは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血後の後遺症でお悩みの方々に対して、自費(保険外)でのリハビリという選択肢を提供することで、多くの方々をサポートすることで、変化を実感して頂きました。
当施設でリハビリを受けた方やそのご家族様からは、他のリハビリとの違いについて当施設の良さを実感して頂いております。
ここでは、『脳卒中専門リハビリステーション』と『他のリハビリ(デイサービスや訪問リハビリ)』において何が違うのかについて、脳卒中専門リハビリステーションの特徴を踏まえご説明させて頂きます。
介護保険サービスと脳卒中専門リハビリステーションとの違い
デイサービス等の
通所リハビリ |
訪問看護
リハビリ |
脳卒中専門 |
|
頻度 | 介護保険点数内によるが 概ね週2~3回 |
週1~3回 | 週2回 ※プランによる |
時間 | 30分程度(個別の場合) | 40~60分(1回) | 90分 (個別リハ) ※プランによる |
目的 | 機能維持 運動機会の確保 |
機能維持 生活能力の維持 |
身体機能の改善 目標達成 |
利点 | ご家族等の介助負担の軽減 集団活動の機会が増える |
自宅内動作の安定 自宅にリハビリの先生 が来てくれる |
脳卒中専門のリハビリが 受けられる 目標に向けてのマンツーマン での指導 |
退院後のリハビリにおいて、介護保険制度を利用したデイサービスや訪問リハビリと脳卒中専門リハビリステーションの保険外(自費)リハビリでの一番の大きな違いは、リハビリの質と量にあります。
介護保険制度を使ったリハビリ(もしくは医療保険制度を使った外来リハビリ)では、時間的な制約が多く、また日数やリハビリ内容にも大きな違いがあります。
それぞれの違いと特徴については、さらに細かく分けてみていきたいと思います。
脳卒中専門リハビリステーションとデイサービスの違い
デイサービスとは日帰りで通え、運動(リハビリ)だけでなくお食事や入浴、レクリエーションなどが受けられる介護サービスになります。ご利用者は介護保険を有する高齢者の方々が多く、自宅から外にでること、他者との関わりや交流がもてることなどのことが主とした目的となり、リハビリが主の目的となることは少ないです(場所によってはリハビリがないところもあります)。
脳卒中専門リハビリステーション | デイサービス |
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リハビリの目的 | |
機能改善・目標達成 体の状態や症状を把握し、目標達成のための道のりを当施設独自のメソッドを基に共有しながら進めます。 |
機能維持・運動の確保 現在の体の機能や能力の維持に努めながら、集団体操やマシンを使って自主的な運動機会の提供を行う。 |
リハビリの介入頻度・時間 | |
6.5時間/1週間 1回90分の個別リハビリを週2回(計3時間)と自宅内での自主トレ(1日30分程度を目安)。 |
3時間/1週間 1時間(個別リハ20分+集団リハ40分)を週3回で計算。個別リハビリの有無は施設により異なる。 |
リハビリスタッフの特徴 | |
臨床経験8年目以上の 脳卒中に特化したリハビリ知識&技術を学んだ臨床経験8年目以上の経験豊富なスタッフが対応。 |
専門性に違いあり リハビリ専門職もしくは看護師や柔道整復師などの機能指導員が対応。 |
リハビリの内容 | |
オーダーメイドの個別リハビリ 脳卒中による症状に応じた機能訓練として歩行練習や電気療法などのオーダーメイドの個別リハビリを提供。 |
集団体操やマッサージ マッサージや集団体操などの負荷が軽くて安全にできる運動にフォーカスを当てた内容が主。 |
脳卒中専門リハビリステーションと訪問看護&リハビリの違い
訪問看護・訪問リハビリは主に病院などからの退院後や徐々に起こる能力低下に対して、介護保険サービス(一部医療保険サービスも)を用いて行う、自宅内での動作練習や機能維持を目的とした訪問型のサービスになります。
脳卒中専門リハビリステーション | 訪問看護&リハビリ |
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リハビリの目的 | |
動作獲得に向けての介入 動作練習を中心に、あらゆる環境での動作獲得を目指す。場合によっては屋外練習なども実施。 |
自宅内動作の獲得・維持 安全に自宅内生活が送れること、能力の維持が主目的で、動作の確認や反復練習などが主となる。 |
リハビリの介入頻度・時間 | |
6.5時間/1週間 1回90分の個別リハビリを週2回(計3時間)と自宅内での自主トレ(1日30分程度を目安)。 |
2時間/1週間 60分を週2回もしくは40分を週3回が最大。保険点数によりリハビリ割合や頻度は変動あり。 |
リハビリスタッフの特徴 | |
臨床経験8年目以上の脳卒中リハ専門家 脳卒中に特化したリハビリ知識&技術を学んだ臨床経験8年目以上の経験豊富なスタッフが対応。 |
一貫した専門性は少ない あらゆる疾患を対応とするため、リハビリ内容もマッサージが中心。場合によっては看護師が対応する場合有。 |
リハビリの内容 | |
オーダーメイドの個別リハビリ 担当制での関りとなり、目標設定に向けて統一された脳卒中リハビリの方法を提供し、学習効果を促す。 |
マッサージや反復した動作練習 自宅内でのリハビリが原則となり、生活状況の確認などもあるため、純粋な機能訓練の時間は短い。 |
脳卒中専門リハビリステーションと整骨院・鍼灸院の違い
腰痛や肩こり、関節痛などの主に痛みに対して、指圧などのマッサージや鍼灸を用いる事で疼痛緩和を目的とした、健康保険を用いたサービスを提供する施設です。
脳卒中専門リハビリステーション | 整骨院・鍼灸 |
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リハビリの目的 | |
脳卒中の症状の改善を目指す 脳の障害によって生じる様々な体の症状に対して、その根本原因となる脳に対して科学的根拠に基づき行う。 |
痛みの緩和やリラクゼーション マッサージや鍼灸などを使用し、痛みや筋肉のコリなどの脳卒中の主原因ではない部分に対して行う。 |
リハビリの介入頻度・時間 | |
6.5時間/1週間 1回90分の個別リハビリを週2回(計3時間)と自宅内での自主トレ(1日30分程度を目安)。 |
30分~(1回) 回数制限は特にないが、一回の施術時間はそれほど長くはありません。 |
リハビリスタッフの特徴 | |
理学療法士・作業療法士 脳卒中の専門知識を習得し、病院勤務を一定年数経験した国家資格を有するスタッフが対応。 |
柔道整復師・鍼灸師 リハビリ職種とは異なり、脳卒中の専門的な知識を有していないスタッフが対応。 |
リハビリの内容 | |
オーダーメイドの個別リハビリ 脳卒中による症状に応じた機能訓練として歩行練習や電気療法などのオーダーメイドの個別リハビリを提供。 |
マッサージ・鍼灸 ベッド上で行うマッサージや鍼灸、場合によっては電気を用いて施術を行うが、動作練習などはなし。 |