リハビリ目標
肩の痛みがなく字がキレイにかけるようになりたい
基本情報
主症状 | 運動麻痺、感覚障害 |
疾患名 | 脳出血(視床出血) |
発症からの期間 | 9か月 |
リハビリ目標 | 一人で自由に歩けるようになりたい 手が痛みなく使えるようになりたい |
利用コース | スタンダードコース |
改善内容
- 肩の痛みが軽減して、手が使いやすくなった
- 麻痺側に体重がかけやすくなった
- インソールを使って歩きやすくなった
リハビリ介入前の状態
体験で来店された当時、視床出血による、軽度の運動麻痺・運動失調・感覚障害・筋緊張の低下を認めました。また、麻痺側の下肢は脳出血になる以前に、下腿(脛骨・腓骨)骨折をされた影響で足の支えも弱く、筋力低下も著明に認めていました。
手や腕は自分で動かせるものの、脳卒中専門リハビリステーションに来られる前は、別のリハビリ施設で筋トレの指導をされており、ダンベルを使った無理なトレーニングをされていました。その影響で、肩関節周囲(特に大胸筋・僧帽筋)の筋硬結(筋肉自体の循環不全やそれに伴う疼痛など)を認める状態でした。その中で手の運動としては、60°くらいまで手をあげることは可能な状態でした。
リハビリの内容
手のリハビリとして、週に2回(1回90分)のリハビリプランを実施しております。
リハビリの内容や自主トレ指導として、
- 肩関節周囲の筋硬結のリハビリと自主トレーニング指導
- 筋硬結の原因となった軽度の運動麻痺と、筋緊張へのリハビリと自主トレーニング指導
- 感覚障害による運動のプログラムの間違いへのリハビリと自主トレーニング指導
をメインに行った結果、1ヶ月で、120°まで手が上がり、字を書くこともできるようになってきています。
書字練習の結果はこちら!
歩行に関してですが、体験時に下肢の骨折のことも含め、理学療法士の和中先生にリハビリ介入を依頼しました。
(本来脳卒中専門リハビリステーションでは、理学療法士・作業療法士の分野を分けることなく担当しますが、骨折の影響等考えた結果、矢野様には歩行練習を実施する必要性もあったため理学療法士・作業療法士のどちらもがリハビリ介入することにいたしました。)
足へのリハビリとしてインソールの作成と週に1回の歩行練習を主としたリハビリを実施しております。
リハビリや自主トレ指導として
- 下肢筋力の低下に対するリハビリと自主トレーニング
- 体幹機能(筋力・筋緊張)に対するリハビリと自主トレーニング
- 歩容の修正と、歩く量の調整・指導(骨折部の熱感に応じたトレーニング)
をメインに行ってもらった結果、下肢筋力も大幅に増大し歩容の改善・歩行スピードの改善を認める結果になりました。
今後の目標
日常生活の中での積極的な手の使用と実用性の獲得に向けて、引き続き肩の痛みも合わせて緩和させつつ、使用頻度の拡大を図っていきます。
移動面に関しては、歩行の安定化に伴い外出頻度も増大してきているため、今後はさらなる長距離歩行や会社までの移動を考えた復職を目指し、さらなるリハビリ介入を行わせて頂く予定です。