脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)のリハビリ〜「手が伸ばせない」人のリハビリ編

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脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)のリハビリ〜「手が伸ばせない」人のリハビリ編

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)のリハビリ
〜「手が伸ばせない」人のリハビリ編〜

前回は当店の体験を受けられた方がよく言われる「手が動かないんです。」「手が伸ばせないんです。」の原因を知ること、原因に対して正確にリハビリをすることが大切ですとお話しさせていただきました。原因をしっかり把握することで、必要なリハビリや自主トレーニングがわかるので、原因を知ることは本当に大切ですね。

前回の「手が伸ばせない編」についてのブログ記事はこちら

脳梗塞・脳出血による「手が伸ばせない」といった症状!そのためにすべきこととは?

脳梗塞・脳出血による後遺症とは? 脳梗塞・脳出血による脳卒中後遺症の中でも手が動かない(伸びない)といったことは生活場面でもかなり不便さを感じることかと思います。 例えば、 目の前のものを手(肘)を伸 ...

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今日は「手が動かない」「手が伸びない」という方に、原因ごとにリハビリで大切にすることについて書きたいと思います。

脳卒中における手が動かないとは

手が動かしにくいという現象には、

  • 「運動麻痺」
  • 「筋緊張の異常」
  • 「感覚障害」
  • 「筋力低下」
  • 「可動域制限」

といった要素が挙げられます。また、これらはそれぞれ起こる原因が違うため、必要なリハビリが異なると、前回の記事で書かせていただきました。

大きな違いとして、「脳をリハビリ」するのか、「筋肉や関節をリハビリ」するのかがあります。

「運動麻痺」「筋緊張の異常」「感覚障害」は脳の損傷により起こるものですが、それぞれ脳の違う神経経路が傷つくことで起こるので、必要なリハビリが異なります。脳の損傷により手が動きにくくなっているので、脳のどんな機能を高めれば、手が動きやすくなるのかを考える必要があります。

「筋力低下」や「可動域制限」は脳の損傷により、運動量が低下することで起こる2次的な問題です。この二つの原因は脳の損傷ではなく、「関節と筋肉」です。脳をリハビリしても変化しないので、この二つに関しては、各々しっかりリハビリする必要があります。「麻痺」が良くなってきても、「手の関節が硬く」なっていたら動くものも動きません。脳と手を繋ぐ神経が使えても、筋力がなければ動きません。

原因ごとに脳のどの部分をリハビリするのか、またそれ以前に関節や筋肉に問題がないかということをしっかりと理解しておく必要があります。

「麻痺」「筋緊張の異常」「感覚障害」「可動域制限」「筋力低下」

それぞれのリハビリの違いですが、上記したように、ターゲットが脳なのか、関節や筋肉なのかがまずは大きな違いです。

脳のリハビリが必要な「麻痺」「筋緊張の異常」「感覚障害」のそれぞれのリハビリの違いを考えてみましょう。

脳卒中における手が動かないに対するリハビリの一案

手を動かそうと思った時に、「麻痺」で起こる脳の中の問題は、脳からの命令が手足に届かない・届きにくいことです。ですので、リハビリの時に必要なことは、どんな感覚を脳に入力したら、脳からの信号が届くようになるのか?です。

次に「筋緊張の異常」で起こる脳の中の問題は、運動をする時にちょうどいい筋肉の張りが調節できなくなることです。筋肉がこわばったり、伸びたゴムのようになってしまい、うまく曲げ伸ばしできなくなります。ですので、リハビリで必要なことは、脳にどんな刺激をしたら筋肉を調整できるようになるのか?ということです。

最後に「感覚障害」で起こる脳の中の問題は、手をあげようと思った時に、感覚障害によって、どこをどう意識したらいいのかがわかりにくくなってしまったり、力の加減の調整がわからなくなったりします。ですので、関節や筋肉を刺激して、脳に感覚を入力することで、意識の仕方がわかるようになるか、力の加減ができるようになるのかといったことを意識しながらリハビリを行います。

ここまで書いたように、原因によってリハビリのターゲットも異なります。そして行うリハビリの内容も大きく異なります。ですので、しっかりとご自身の症状について理解して、リハビリやトレーニングに取り組んでいただけたらと思います。これが正確に把握できていれば、自主トレーニングをする時に、どんなことが大切なのか、その練習をしたら何が良くなるのかも明確になると思います。

次回は、手の自主トレーニングで多くの方が行なっている「寝て両手でバンザイの運動」の時に、それぞれの症状によってどんなことを意識する必要があるのかを書いていきたいと思います。

 

最後に、脳卒中の後遺症や自主練習でお困りのことがございましたら無料相談、無料体験(期間限定)を行っております。お気軽にご相談、体験のご予約をおとりください。無料体験では、皆様の症状をタイプ別に分類し、1人1人に合わせた、リハビリプラン、自主練習をご提示させていただきます。

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