脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の装具作成の流れ①〜作成・修正編〜

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脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の装具作成の流れ①〜作成・修正編〜

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の装具作成・修正

脳卒中は脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の中の血管が破れて血が出る脳出血、頭蓋骨とくも膜の間の血管が破れるくも膜下出血があります。

今回は、当店をご利用されている方が作成した装具が完成するまでの流れについてお伝えさせていただきます。

装具作成の流れのブログはこの五本立てとなっております。

step
1
作成・修正

step
2
目標達成に向けて装具が必要かどうなのか(本人とセラピストの共有)

step
3
装具作成の流れ(医療保険)

step
4
仮合わせでチェックするポイント

step
5
完成後に気をつけるべきこと

 

今回は当店を利用されている方における、step1の「作成・修正」についてです。

どんな時に装具を使用するのか?

まず、皆様は「装具」は使われていますか?

当院を利用されている脳卒中発症後の方のほとんどは、何かしらの装具を装着されている方が多いです。

そして、装具を装着されている方の多くは入院されたままの装具を何年も使われている方がほとんどです。さらに、装具を装着されていない方の中には、入院中は装具をつけてたけど、退院したら着脱が面倒だから外した。つかってない。などと言われる方もおられます。

私自身は、理学療法士で患者様の「歩きたい。」という思いの方に対して、装具の作成・装着に関してはとても重要なことで、それを使用することでご本人様が少しでも楽に歩ける、恐怖心がなく歩けるといったことが達成できるのであれば非常に素敵だと思いますが、その反面装具自体はずっとつけているものではないと考えています。そして、長年同じものを使い続ける必要はないと思っています。

では、なぜずっとつけるものではないのか、なぜ同じものを使い続ける必要がないのか、それについてまずは考えていきたいと思います。

このブログを見られている方に質問です。

「靴は買い替えますか。」

 

 

 

 

「えっ!?」当たり前でしょ。

では、なぜ、靴と同じ役割を持つ装具をずっと変えないのでしょうか。

それは、「変え方を知らない。」がほとんどではないでしょうか。

地域によって、詳細は異なりますが、

装具の種類によって1〜3年程度で「身体障害者手帳」を利用して、装具を再作成することができます。詳しくは市町村の役所にご確認ください。

 

さらに質問です。

散歩に行く時の靴と仕事に行く時の靴。冠婚葬祭に参加される時の靴。は同じでしょうか?

もちろん。TPO(Time:時、Place:場所、Occation :場合)に合わせて靴を変えますよね。

ゴルフをする時に革靴を使ったり、ジョギングをする時にスパイクを使ったり、登山をする時にサンダルを履いたりしないですよね。

ということは、「装具」も、家の中に適した装具、外を移動する時に適した装具、リハビリをする時に適した装具、というようにTPOに合わせて違うはずなんです。

普段皆様が使用する装具に関しても、この装具はどういった目的で使用しているのかを考えておくことが必要になってくるのです。

脳卒中発症後の装具の一例

しかし、今の医療制度では入院中に装具を作成すると、退院時に別の装具を作ろうとすれば保険を使えずに「自費」での作成になってしまいます。

ちなみに装具によって、値段は違いますが、

この、両側に金属がついた装具で13万円前後です。(医療保険を使うと、この13万円の○割負担となります。仮に3割負担で4万円程度)

この装具は、今回のブログタイトルにもあります私が担当している脳卒中発症後の方の目標達成のために作成したものです。

目標や病名などの詳細は個人情報がありますのでここであげることは避けさせていただきます。

(写真掲載の許可はいただいております。)

 

理学療法士として、この装具に込めた想いは色々とありますが、リハビリの時はこの長い装具の形で利用し、外出する際にはスネの横にあるネジを緩めて短い装具として利用してもらっています。

ここまで読まれた方は、「新しい装具は作った方が良いのか。」と思われているかもしれませんが、歩き方をよくしていくために絶対に作った方がいい。装具を変えた方がもっと歩きやすくなる。といった方もおられれば、現状の装具で設定を変えるだけで解決する場合もあります。

また、装具を外した方が歩き方が良くなる方もおられます。

また、外を歩く時には今の装具を利用して、家の中ではサポーターと室内靴で、という方もおられます。

また、今利用している装具が、身体の「こわばり」や「痛み」、「ねじれ」を作っていることもありますので、装具なしで歩けるようになった方が良い場合もあります。

 

自費で装具を作るなんて・・・という思いはあるかとは思いますが、必要であれば作った方が良いと思います。

なぜなら、そのお金を出すことで、歩ける距離や速度があがったり、腰痛や膝痛が減る可能性が大きいからです。

また、歩けるようになれば活動量も増え、元気に生活できる時間が増えるからです。

 

仮に、動く量が減って、施設に入らなければいけなくなってしまうと・・・どれぐらいの費用が1ヶ月にかかってしまうのでしょうか。施設によって値段は異なりますが、ある介護老人保健施設の1例にて説明します。

個室で約27万円、多床室で約8万円ということです。なので、「自費」での装具作成に悩まれている方は、作成して元気に過ごす時間を長くする、という選択肢を考えてみてはどうでしょうか?

装具はずっと使用しなければいけない。というものではなくて、身体の機能が上がれば外していくものです。そして、身体の機能は年齢と共に、活動量の低下とともに下がっていってしまいます。

少しでも活動量が増える可能性があるのであれば、検討してみてください。

今回は装具作成にあたってのstep1、「作成・修正」についてお伝えさせて頂きました。

その他stepの、「目標達成に向けて装具が必要かどうなのか(本人とセラピストの共有)」、「装具作成の流れ(医療保険)」、「仮合わせでチェックするポイント」、「完成後に気をつけるべきこと」については、継続してお話しさせていただきます。

現在は期間限定で無料体験を行なっております。

当院では、脳卒中発症後の方の「歩きたい。」、「1人で遠くまでいけるようになりたい。」という目的を達成するために装具の修正やインソール作成、装具を外していくための練習・自主練習を行っております。

もしよろしければ下記問い合わせボタンより無料体験の予約をしてみてください。

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